忍者ブログ

n - caramelizing

日記です。 読み捨てて頂ければ幸い。

Er ist wieder da

2014.04.30 (Wed) 20:27 Category : 未選択

帰ってきたヒトラー/ティムール・ヴェルメシュ:森内薫 訳

上下巻とも読み終わりました。
日本語訳が出る前にネットで紹介されていたのですが、その時は「よくもまぁこんな本がドイツで出せたな」と思いました。いやマジで。あっちじゃヒトラーの著書は発禁だし。タブーなんだと思ってた。でも考えてみれば、映画とかでは悪役で出てるし・・・そうでもないのかな?いずれにせよ欧州人が出すとは思わないだろ。これ。
『ヒトラーが現代(しかもドイツ)に現れたらこうなった。』的な物語です。彼が主役。彼の視点で見る現代が書かれています。曖昧な現代社会をばっさばっさと切りまくる・・・かなり小気味いいです。(笑)当然周囲は困惑、混乱。でもいつの間にか魅かれてる。
面白かったです。私は右翼()党に殴りこみに行く話が好きです。ガツンと言うのが気持ちいい。
私が比喩表現が苦手なもんで理解しづらい部分が多かったんですけど、大体雰囲気で楽しめました。外国の比喩って独特でよく分からん。訳者あとがきで洩らしてましたけど、これ訳大変だったろうなあ。言い回しとか演説とか。
最後の終わり方・・・歴史的には賛否両論ありそうですねぇ。でも真実はそうだったんだろう。日本についても、そう言ってくれるアジア人もいるのだし。きっと悪い事ばかりじゃなかった。この本が歴史に興味を持つ切欠に、なれば良いんじゃないかなぁ。
あとボルマンどんだけ有能なんだよwそれにヒトラーってムッソリーニ嫌いだったの?なんか短い文脈から滲み出てたんですけど。と思ってwiki見たら、ムッさんは「あんな奴嫌い」って言ってたみたいですね。じゃあ逆も然りかな。

先の大戦についてはなるべく触らないようにして過ごすのは、ドイツも同じなんだなぁと・・・訳者あとがきを読んで思った。まぁ、そうなんだろうと思ってはいたけど、あっちの事なんて知らないし。西洋では独が、東洋では日が悪者扱いなのは分かるけど、他の敗戦国ではどういう歴史教育してるんですかね~。興味ある。
っていうか他の敗戦国って実際どこなんだろうって調べたら、2chで『日本以外は全部ドイツの小判ザメ』って言われてて・・・すまんちょっと笑った。
そして、そんな事も知らないんだなぁと、つくづく思ったわ。必修でちゃんと教えて欲しかったな。

そうそう。映画化も決まっているとか。ちょっと面白そうだな。
PR

この記事にコメントする

Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

n-caramelizing

日記です。
節操なく色々好きです。で、飽きっぽい。
二次小説で腐った妄想たれ流してます。なんていうか、ごめんなさい。
Website nauwe
どうでもいいツイ垢 @sawaragomu
らくがきポイポイ用 ポイピク
委託通販 フロマージュ様
既刊情報
くるっぷ

グーグルフォーム作りました。
ご意見ご感想/連絡用フォーム

Wavebox
最新記事
(05/10)
(05/06)
(05/05)
(04/28)
(04/24)
ブログ内検索

Powered by [PR]

忍者ブログ