n - caramelizing
日記です。
読み捨てて頂ければ幸い。
メッセンジャー
2017.06.22 (Thu) 21:35 | Category : 小話
『ウチの火影は手が掛かる』の亜種です。
ヤマト隊長にちょっかい出してもらおうと思ってるんですが…カカシ先輩怖いからあんまり手ぇ出せないなぁー。
ヤマト隊長にちょっかい出してもらおうと思ってるんですが…カカシ先輩怖いからあんまり手ぇ出せないなぁー。
*
「あー、ちょっと、ナルト!イルカ先生に伝言頼まれてくれない?」
報告を終えて火影室を出て行こうとしたナルトを、カカシが呼び止めた。
ナルトがあからさまに嫌な顔をした。
「えー。嫌だってばよ!影分身でも行かせればいーじゃん!」
「そう言わずにさあ」
頼むよ、とカカシがナルトを拝む。火影たる彼がこんな姿を見せるのは、一部の人間に限られる。
「だっていっつもロクでもない伝言ばっかじゃん!最後に好きとか愛してるとか付いてるし!伝えるコッチの身にもなって欲しいってばよ!」
「忍者たるものどんな内容でも情報は正確に伝えなきゃダメなんだぞ、ナルト」
カカシがそれらしい事を言ってナルトを窘める。
結局ナルトは渋々カカシの伝言を引き受けた。
カカシの伝言は簡単だった。今夜帰れない旨と、それに愛の言葉が添えられていた。
伝言を聞いてナルトの顔が心なしか赤くなった。
「・・・っ!もうバッカじゃねーの!?そーゆーのは自分で言えってばよ!」
ナルトは赤くなったまま喚いた。
「あーもう!了解!ちゃんと伝えるから今度ラーメン奢ってくれってばよ!」
ナルトは怒ったように言い捨てて火影室を飛び出した。カカシがよろしくと手を振ってナルトを見送る。
ナルトが火影室を出た所でヤマトが待ち構えていた。
「あ!ヤマト隊長~!聞いてくれってばよ、カカシ先生があー!」
ナルトは自分の身の上を聞いて欲しくてヤマトに縋りついた。
「超恥ずかしい伝言をいっつもオレに頼むんだってばよー!」
ナルトが事情を話すと、ヤマトは苦笑いした。
「それ六代目にからかわれてるんだよ」
「えっ!?マジかよ!?カカシ先生ひでー!!」
ナルトが憤慨する。ヤマトはナルトの様子を一頻り眺めてから口を開いた。
「その伝言、私が届けてあげようか?」
「えっ!マジ!?」
「いいよ。六代目には黙っててあげるから、今度ラーメン奢って貰いなよ」
「やったー!・・・あ、でも」
ナルトの顔が赤くなった。メッセンジャーを代わってもらうなら、まずナルトの口からヤマトへ、カカシの伝言を伝えなければならない。愛の言葉を含む伝言を。
「うう・・・えっと、カカシ先生の伝言は・・・」
ナルトが赤い顔で唸り出す。ヤマトは笑いそうになった。
「伝言なら聞こえてたから大丈夫」
「ほんと!?」
ナルトは、ぱっと笑った。
「じゃあ、よろしくってばよ!カカシ先生には、絶対秘密だかんね!?」
ナルトが念を押すと、ヤマトは了解したと示すように手の平を見せた。その手をナルトが強めに叩く。
ヤマトはナルトと別れ、早速カカシの言葉を伝えに向かった。
*
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二次小説で腐った妄想たれ流してます。なんていうか、ごめんなさい。
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