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日記です。 読み捨てて頂ければ幸い。

六代目火影とイルカ先生の夜(3)

2018.03.22 (Thu) 21:57 Category : 小話

イルカ先生がカカシの影分身とイチャイチャする話。(?)
本当はここに六代目浮気疑惑を突っ込みたい…。(笑)うーん、私の力量では無理だな。

*

「イルカ先生・・・ごめん、今日行けない」
 イルカが差し入れを持って行くと、カカシが申し訳なさそうにそう言った。
 カカシが忙しいのは分かっている。イルカも多分そうなると思ったから、こんな時間に差し入れを持って来たのだ。
 イルカはカカシが心配しないように微笑んでみせた。
「わかりました」
「・・・怒ってない?」
「怒りませんよ。でも、一人じゃ寂しいです・・・」
 イルカはそう言ってカカシの胸に寄り掛かった。カカシはイルカを両腕で包んで、頬にキスをした。
 イルカの背中で、カカシの両手が印を結ぶ。
 そこにもう一人のカカシが現れて、黙ってイルカの背中に抱きついた。
 イルカの背後に現れたカカシの影分身は、イルカの腹に両腕を回して抱き寄せた。イルカの腰が後ろに引き寄せられる。イルカはどきどきした。
 正面に居るカカシはイルカを放そうとはせず、イルカに口づけた。
「影分身、気に入ってくれたの?」
 カカシが訊ねる。イルカが赤くなって答えに窮していると、カカシがイルカに押し迫った。
 前と後ろから、カカシとカカシの影分身に挟まれてそれぞれに抱き寄せられる。イルカは逃げ場もなく悶えた。熱くなり始めた体が擦れ合う。
「カカシさん・・・」
「ふふ。イルカ先生、3Pってのも良いですね」
 カカシと影分身が、わざとらしく腰を押し付けた。カカシのはっきりとした形が、イルカの股間と尻に擦り付けられる。イルカはカカシと影分身の間で押し潰され、縋るようにカカシにしがみついた。
 イルカの後ろに居る影分身が、構って欲しそうにイルカに抱きついて腰を擦り付ける。
「あっ。カカシさん・・・」
「イルカ先生」
 カカシがイルカを抱きしめて唇を吸った。イルカはカカシと抱き合って何度もキスをした。
 イルカがカカシと夢中になると、影分身はイルカの背中に抱きついて一層強く腰を押しつけた。
 影分身とは言えカカシの形と熱を持った体が押しつけられて、イルカは興奮していた。
 イルカは興奮に煽られてカカシを抱きしめ、夢中になって唇を合わせる。そして構ってもらえない影分身は、またイルカの尻に腰を擦り付けた。
 そのくり返し。
 影分身はイルカの背中に抱きつきながら、イルカの耳の後ろにキスをした。それから耳にも唇を押しつけ、なまめかしく舌を這わせた。
「あ・・・。んっ・・・」
 イルカが悶える。
 そのイルカの唇にカカシが口づける。イルカを抱き寄せ、互いの股間を擦り合わせる。
 カカシの首に両腕を回していたイルカは、びくびく震えながらカカシに強くしがみついた。
 カカシが腰を揺すった。
 堪え切れなかったものがイルカの下着の中に溢れ出す。
「あっ、あ・・・」
 イルカは泣きながらカカシにしがみついた。もっと欲しかった。
 けれど、カカシはあっさりとイルカを手放し、体を離した。
 イルカが咄嗟にカカシに手を伸ばした所を、カカシの影分身が後ろから抱きとめた。
「あ・・・カカシさん」
 イルカが必死に見つめて訴えても、カカシはもう抱きしめてくれなかった。
「ごめんね、イルカ先生。もう仕事に戻らなきゃ。火影室に誰か来たみたい」
 カカシが眉尻を下げた。カカシの言った通り、火影室のある下の階から物音が聞こえた。
「明日にはイルカ先生の家に必ず行くから。それまで俺の影分身といっしょに居て」
「カカシさん・・・」
 カカシはイルカの顔を見てやさしく微笑むと、もう一度イルカにキスをした。
 イルカは名残惜しく思いながら、影分身に手を引かれてカカシから離れた。
 カカシの影分身はさっさとその場を離れようとする。イルカが振り向くと、カカシが手を振って見送っていた。

 イルカはカカシの影分身に連れられて家に帰った。
 カカシに弄ばれた体が熱く疼いて仕方ない。だからと言って影分身に手を出す訳にもいかなかった。
 カカシはこの影分身を弱く作っているようで、前回はキスをしただけで影分身は消えてしまった。少しの刺激でも術が解けてしまうらしい。今日の影分身もさっきはあんな事をしてくれたけれど、きっとイルカが手を出せばすぐに消えてしまうのだろう。
 でも、少しくらい戯れたい。カカシと出来なのなら、せめて彼の影分身とでも。
 イルカは家に帰ってすぐに浴室へ向かった。脱衣所に入る前に、カカシの影分身を振り返る。
「・・・風呂、一緒に入る?」
「・・・・・・」
 イルカの気持ちを知ってか知らずか、影分身は何も答えずにイルカを脱衣所に押し込んだ。
「・・・・・・」
 イルカは一人で溜息を吐いて、さっさと服を脱いでシャワーを浴びた。
 髪と体を洗ってから、カカシと戯れて火照った体を自分の手で慰める。
 とりあえず満足すると体を流して浴室を出た。
 濡れた髪のまま部屋へ戻ると、カカシの影分身は大人しく待っていた。
 影分身はイルカを見て嬉しそうな表情を見せ、それから風呂上がりの姿を見てすぐにイルカの傍へやって来た。そしてイルカの手からバスタオルを奪い取り、イルカの濡れた髪を強引に拭いた。
「わっ、ちょっ・・・カカシさん!自分で拭きますから」
 イルカはバスタオルを頭から被ったまま影分身の両手を掴んで止めた。
 視界を遮っていたバスタオルを取り払うと、目の前でカカシの影分身が叱られた犬のようにしょんぼりしていた。黙ったまま、何か訴えるようにイルカに目を向ける。
「・・・・・・」
「う・・・。えっと・・・お願いできますか?」
 イルカがバスタオルを差し出すと、影分身は嬉しそうに受け取ってイルカを側に引き寄せた。
 二人で身を寄せ合って座り、影分身がイルカの髪を拭いた。影分身の指がイルカの髪を優しく梳く。
 カカシの手に触られているようで、イルカは心地よかった。癒されて落ち着く。
「ありがとう、カカシさん」
 イルカは髪が乾くと影分身に寄り掛かった。甘えるように影分身の首元に顔を擦り寄せる。
 イルカはつい唇を近づけようとして、慌てて思い留まった。キスをしたらこの影分身は消えてしまう事を思い出した。
 影分身は申し訳なさそうな顔をしていた。
「・・・もう休みましょうか。カカシさん」
「・・・・・・」
 影分身が頷く。
 イルカは影分身の手を引いて寝室へ移動した。カカシの寝間着を出して影分身に着せてやる。それから二人で一緒にベッドに入った。
「おやすみなさい、カカシさん」
 影分身は何か言う代わりにイルカを抱き寄せて、額に軽く口づけた。
 イルカは表情を緩めると影分身に体を寄せて、その腕の中で眠りに就いた。
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