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n - caramelizing

日記です。 読み捨てて頂ければ幸い。

任務が終わったらウチに来ること!*

2019.03.09 (Sat) 00:33 Category : 小話

短い翌朝



 イルカはそのままカカシの家に泊まって朝を迎えた。ふかふかの大きなベッドで目を覚ます。温かくて心地いい。すぐ横にカカシが寝ていた。カカシはよく寝ていて、その寝顔を見てイルカは思わず笑みがこぼれた。
(ん・・・お腹すいたな・・・)
 イルカは空腹に気付いて、カカシを起こさないようにベッドを出ようとした。ところが何かに捕まって体が動かない。何かと言うかカカシだった。
 カカシがイルカにしがみ付いていた。イルカの胸にしっかり抱きついて離れない。
 イルカがどうにか抜け出せないかともぞもぞ動いていると、カカシが顔を向けた。
「イルカ・・・どこ行くの?」
「お腹すいたから・・・」
 カカシは一度黙り混むと、寝起きの声でぼそりと言った。
「食べる物無いよ」
「え?」
「年末から冷蔵庫空だから」
 カカシは年明けに帰って来るまで、ひと月近く任務に出ていた。正月休みをイルカと過ごして以降は、また任務でずっと留守にしていた。帰って来たのは昨日。あの様子では何も買ってないだろう。
 冷蔵庫に期待できる物が入っている訳がない。
「朝ごはんどうするの?」
「んー、何か食べに行く?」
 カカシが眠そうに言う。昨日だってろくなもの食べていないだろうに、食事には興味が無いらしい。
「もう・・・だからウチに来れば良かったのに」
 イルカが愚痴った。イルカの家なら朝ごはんくらい作って出せた。
「今度からちゃんとイルカの家に行くよ」
 カカシは半身を起こすとイルカの上に覆い被さってキスをした。そしてそのまま伸し掛かってまだ寝ようとする。
「ちょっと!起きてよ!ウチでごはん食べよう」
「もうちょっとだけ・・・」
 カカシがねだる。イルカは下敷きにされてどうにもできずに、諦めて体から力を抜いた。
 カカシが伸し掛かって来て重かったが、イルカはそっとカカシに腕を回して目を閉じた。
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二次小説で腐った妄想たれ流してます。なんていうか、ごめんなさい。
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