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n - caramelizing

日記です。 読み捨てて頂ければ幸い。

9x0+1 つづき

2021.03.03 (Wed) 20:00 Category : 小話

こいつpkmnにばっかりかまけてると思われているでしょうが、ちゃんとkkirも書いてました。今ちょっと手が止まってますが…
たまに全年齢書くと、そのあとアレなやつを出しにくくて。

アレなやつです。
『9 times love and 1』のつづき。おとなむけ。

*

「ごめんね、イルカ先生。大変だったでしょ?」
 日曜日の夜にイルカの家を訪ねたカカシは、この一週間のことを謝った。この一週間、カカシの忍犬たちが日替わりでイルカの家に泊まりに来ていたのだ。
 イルカの家に泊まりたいという忍犬たちの我が侭を、イルカが嫌な顔もせず聞いてくれたのだった。昨夜も一匹泊まっていて、今朝まで厄介になっていた。カカシは少し申し訳なく思っていた。
「全然! みんな良い子だし、楽しかったですよ」
 イルカが笑顔でそう言う。
「俺、犬好きですから気にしないでください。それにカカシさんの忍犬だし……。またみんなで散歩行きたいです」
 イルカはカカシの忍犬たちをよほど気に入ってくれたらしい。忍犬たちも一緒に遊んでくれるイルカがお気に入りだった。
「あいつらも喜ぶよ。でも俺はイルカ先生と二人きりがいいなあ」
「今日は二人きりじゃないですか」
 イルカが少し照れくさそうにカカシを見つめる。カカシはそうでした、と笑ってイルカに抱きついた。今日は忍犬も連れて来てないからカカシが独り占めできる。
「わっ、カカシさん!? ふふ、わんこみたいですよ。くすぐったい」
「わん」
 カカシがじゃれつくとイルカは笑った。カカシの頭に手を伸ばして、忍犬にそうしていたようにやさしく撫でてくれる。カカシの忍犬たちがイルカを好きな理由が少し分かった。
 それから夕飯をご馳走になり、風呂も借りて、休日の夜を二人でゆっくり過ごした。カカシの任務さえ無ければもっと早く来れたのだが、こればかりは仕方ない。むしろ約束通りイルカの家に来れただけマシだった。
「カカシさんは、いつも何時ごろ寝てるんですか?」
「んー。十二時くらいかな。日付変わったら寝るようにしてる」
 カカシは答えながら、部屋の時計に目を向けた。まだ十時過ぎで、時間はたっぷりある。
「じゃあ……そろそろベッドに行きません? 寝る時間遅くなっちゃうし」
 イルカがそう言って、カカシの手にそっと触れた。
 カカシは驚いて、イルカの顔をじっと見つめて、間の抜けた声を出していた。
「へ……」
「えっ、あっ」
 カカシのリアクションを見て、イルカの顔がみるみる赤くなる。
「もしかしてそういうつもりじゃなかったですか!? すみませんっ、おれ、てっきり……」
 イルカは恥ずかしそうに背中を向けた。カカシはすかさずイルカの背中を抱きしめた。
「そういうつもりで合ってます。でもイルカ先生、いきなりそういうの嫌じゃない?」
 カカシはイルカの左肩から横顔を覗き込んだ。イルカの頬から耳が赤い。カカシはいたずら心を出してイルカの耳に唇を近づけた。
 唇が触れた途端にイルカの肩がびくりと震える。
「あっ、おれ……」
 イルカはカカシの方へ少しだけ顔を向け、平気です……と自信がなさそうに呟いた。
 カカシはイルカの腹に回した手を下へ滑らせて、下着の中へと潜り込ませた。ざらざらした陰毛を撫で、その先にあるものに指を絡みつける。
「ひゃあっ」
 声と共に、イルカの体が強張った。イルカは咄嗟に自分の口を手で押さえた。慌ててカカシの顔を見る。
「す、すみませんっ」
 カカシは表情のよく動くイルカの顔を興味深く見ていた。口を押さえていたイルカの手を掴んで、露わになった唇に口づける。イルカは何か言い掛けたようだが、カカシの所為で言葉にはならなかった。
「んむ……」
 カカシは思うままにキスを堪能するとイルカの唇を放した。イルカは少しぼんやりして言葉を失っている。
「イルカ先生。今日は本番までしないで練習だけにしましょ?」
「れん……」
「触るだけってこと」
 カカシが抱きしめると、イルカは僅かに肩を竦めた。
「いや?」
 イルカは恥ずかしそうな、少し困ったような顔をして、カカシの手に自分の手を重ねた。イルカの手は少し熱かった。
「……カカシさんが、それでいいなら」
「うん。それがいい」
 カカシは顔を寄せて、もう一度キスをした。やさしく強引に舌を入れながら、手でイルカの体を触る。
 イルカは慌てて抵抗した。
「わっ、まって、カカシさんっ……」
 カカシは言われた通りに手を止めた。でも離れたくなくてイルカにひっついたままだった。
 イルカはカカシが拗ねてしまったと思ったのか、カカシの頬をそっと撫でた。
「するならベッドへ……」
 イルカがやさしい声で囁く。カカシは返事の代わりにキスをして、イルカをベッドへと連れて行った。
 イルカをベッドに寝かせて、寝間着を剥ぎ取る。カカシも裸になると、イルカは少し不安そうな顔をした。
 カカシは肌を重ねる前にイルカの頬に手を伸ばした。
「平気? ダメそうなら言って」
 イルカが黙って頷いたのを確認してから、カカシはイルカの肌に触れ、ゆっくり腕を回して、裸の体を触れ合わせた。やさしく抱き寄せながら、イルカの肌に口づける。首にキスをするとイルカはカカシの腕の中で身悶えた。
「あ……カカシさん……」
「イルカ先生……」
 腕の中でイルカが動いて、熱を持ち始めた肌が擦れる。
 カカシはほとんど無意識に腰を押しつけていた。互いの股間が触れ合う。
 イルカは嫌がらずに、カカシの背中に恐る恐る腕を回した。密着した肌からお互いの興奮が伝わる。
 カカシは唇で、手で、イルカの体を愛撫した。触れるところは全て触ったし、体中にキスをして、感じてほしい場所は舐めたりもした。
 イルカは、最後まで一度も嫌と言わなかった。舐める場所によっては困った顔をしていたが、拒んだりはしなかった。
 カカシは嬉しかった。調子に乗ってイルカの体をたくさん可愛がった。時間をかけるほどイルカの体は敏感になってゆく。イルカは前戯だけでも十分に気持ちよさそうだった。
「あっ、あっ……」
 カカシの手によって達したイルカは、カカシにしがみついて熱を帯びた体を震わせた。吐息も熱く、カカシの肌をくすぐる。
「カカシさん……」
「ん。イルカ先生……」
 抱き合って、キスをする。イルカはいつまでも離れようとしなかった。
「……ふふ。イルカ先生、気持ちよかった?」
「ん……はい……」
 イルカは肌を擦りつけながら答えた。カカシはイルカを抱きしめて、首筋にキスをした。
「カカシさんは?」
「ん?」
「……よかったですか?」
 イルカが訊ねる。カカシはつい笑顔になって頷き、「楽しかったよ」と答えた。
 イルカは少し不満そうな顔をした。
「俺も、触りたいです」
「!」
 イルカはカカシの背中に触れていた手を腰へと滑らせた。
「それとも触られるの嫌ですか?」
「ううん。触って」
 イルカは恐る恐るカカシの股間に手を伸ばした。指先が触れ、カカシのそこにそっと絡みつく。
 カカシはイルカの肩に顔を伏せて、ゆっくり息を吐いた。イルカが僅かに肩を竦める。
 やさしく触ってくれるイルカの手は、少しもどかしくて、でもそれ以上に嬉しかった。もっと触って欲しい。
 カカシは一生懸命に触ってくれているイルカの手に自分の手を重ねた。
「イルカ先生。俺、ここが好き」
 カカシはそう言ってイルカの手を触って欲しいところへ導いた。イルカの指先がカカシの望み通りにこすってくれる。
「カカシさん……」
「イルカ先生はここが好きなの?」
 カカシはイルカの陰茎を手で包み、さっきのイルカを真似て手を動かした。ちょっとだけ強めにイルカの熱を握る。
「ひゃっ、あっ……んんっ……」
 イルカが唇を噛んで声を飲み込む。カカシは少し意地悪にイルカの唇に口づけた。
「イルカ先生、手が止まってる」
「あっ、ごめんなさい……」
 イルカはまた手を動かし始めたが、自分のことで精いっぱいで集中できないようだった。
 カカシはイルカの手をやさしく払い除けると、自分とイルカの陰茎をまとめて握った。
「あっ。カカシさん……」
「一緒に出そう?」
「ん……」
 イルカは頷いてカカシに任せはしたが、指先でカカシの熱に触り続けた。それは特別気持ちいい訳ではなかったけど、カカシは好きだった。
 そう時間は掛からずに、二人は精を放った。カカシはすぐに消えてしまう快感を離さないように、イルカを抱きしめてベッドに横になった。
 快感が過ぎてしまうと、腕の中でイルカがもぞもぞ動いた。
「カカシさん、おれ……」
 イルカが顔を寄せて囁く。熱い吐息がカカシの肌に当たった。
「口でしちゃダメですか?」
 行為の後ですっかり気を抜いていたカカシは、一瞬意味を理解するのが遅れた。イルカがそんなことを言うとも思ってなくて、驚きと嬉しさがカカシの胸を震わせる。
「カカシさん、口でしてくれたから……俺も……」
 カカシはイルカの全身を愛撫した際に口淫もしていた。イルカも同じことをカカシにしたいと言う。
「……嬉しいけど、それはまた今度にしよ? イルカ先生にそんなことまでされたら、俺我慢できなくなっちゃう」
 カカシがそう答えると、イルカは少し気落ちした様子で枕に頭を預けた。
 カカシは拗ねているようなイルカの唇を指で撫でた。
「そんなに咥えたかった?」
「そ、そういう訳じゃ……」
 イルカは急に赤くなったが、狭いベッドの中では顔を隠すにも逃げ場がない。
「今日はこれで我慢して」
 カカシはイルカの顔を覗き込むと唇を重ねた。そっと触れただけで、すぐに口を離して見つめ合う。そして改めて唇を重ねて、今度は舌を触れ合わせた。
「カカシさん」
「うん?」
「次いつにするか、約束しませんか?」
 イルカは少し恥ずかしそうに言った。
「じゃあ、来週末は? 任務が入らなければ、だけど」
 イルカはそれで了承して、カカシの手を握った。頬を赤らめてカカシに笑いかける。
「楽しみに待ってますね」
「うん。俺も、楽しみにしてます」
 カカシはイルカを抱き寄せて軽くキスをした。イルカの頬に鼻をすり寄せる。二人は約束を確認するようにもう一度唇を触れ合わせると、体を寄せ合って眠りに就いた。

*
もうちょいつづく
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