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n - caramelizing

日記です。 読み捨てて頂ければ幸い。

セーラー

2024.10.20 (Sun) 23:00 Category : 小話

マリンルックのイルカ先生を描いたので、ついでにSSを描きました。
短いです。落書きはポイピク見てください。

*

 セーラー姿のイルカがパックンを連れて現れると、カカシはその姿に視線を奪われた。イルカは忍犬とお揃いの恰好をしていて、凛々しいけれどどこか可愛さもある。
 カカシは慌ててシカマルを呼びつけて、写真を撮るように言った。記録係として一眼の厳ついカメラを持っていたシカマルが、呆れながら前に出てカメラを構える。
 シカマルはあとで撮った写真を火影に売りつけようと思いながら、カメラのシャッターを幾度か切った。シャッター音に気づいたイルカの視線が動く。
「シカマル、俺なんか撮らなくてもいいよ」
「ダメです。これ記録用なんで。広報で使うのはオレじゃなくてプロが撮ってますよ」
 それならイルカはカカシとの写真を一枚撮って欲しかったが、その場には他の人もいたし、人目を気にして言い出せなかった。
 シカマルがパックンとの写真を何枚か撮ってくれる。肩に乗っていたパックンはイルカの様子に気づいて、首を伸ばすと励ますようにイルカの頬を舐めた。
「どうしたんだ、パックン。はは、くすぐったいよ」
 イルカがパックンの舌から逃げられずに笑いながら堪えていると、カカシが傍まで来てパックンをイルカの肩から取り上げた。
「こら。あんまり騒ぐな」
「フン」
 パックンはカカシの腕の中で、反抗的にそっぽを向いた。代わりにイルカがカカシに謝った。
「カカシさん。ごめんなさい」
「……」
 イルカを叱ったわけじゃなかったので、カカシはなんとも言えない微妙な表情になった。
「イルカ先生の恰好、パックンとお揃いでいいね。似合ってる」
「ふふ、ありがとうございます。カカシさんは格好いいですね」
 イルカが手を伸ばして白いコートの下衿《ラペル》を触った。カカシはその手を握って抱き寄せたい衝動に駆られたが、腕に抱えているパックンがそれを阻んでいる。
 でもパックンが一緒にいる分だけ、イルカの距離が近いのも確かだった。イルカはカカシと話しながら、パックンを撫でて構っている。
 その様子を、シカマルが写真に収めていた。
*
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二次小説で腐った妄想たれ流してます。なんていうか、ごめんなさい。
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